韓国で豆腐を食べるシーンの意味『華麗なるリベンジ』『主君の太陽』の場面を見ながら

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韓国のドラマや映画で、刑務所から出てきた人が豆腐を食べるシーンが目につきます。気になる人が多いからか、ネットで検索すると解説がたくさんでてきます。

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『華麗なるリベンジ』の豆腐

『華麗なるリベンジ』というタイトルですから、華麗にリベンジ成功し、刑務所から出てきたファン・ジョンミン。
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カン・ォンウォン:뭐 그렇게 멍때리고 있어요? 아무도 안 온 거예요? 진짜 어떻게 산거야. 역시 나밖에 없네.
なにぼーっとしているんですか?誰も来ないんですか?どういう暮らしをしていたんだか。俺しかいないんだね。

そう言ってカン・ドンウォンがファン・ジョンミンに差し出したのが豆腐。
大きくて四角くて、むき出しなので、豆腐に見えませんが。

『主君の太陽』の豆腐

第7話の児童虐待の話の時に、虐待していた母親が「子供を勝手に連れ去った」と通報したので、テヤンとチュグンは警察に連行されてしまいました。
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無罪放免されたあと、別れ際にテヤンがチュグンに言ったセリフ。
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그리고 유치장 갔다오신 거니까 두부 꼭 드세요, 사장님.
それから、留置場にいたから豆腐を食べてくださいね。

テヤンは幽霊のせいで何度か経験があるようで、フツーに豆腐食べていました。
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黒いビニール袋に直接入れられていて、びっくり。
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豆腐を食べる理由

だいたい次の2点で説明されているようです。
1.刑務所での食事が貧しく、栄養不足を補うために出所後、豆腐を食べる。
2.豆腐の「白色」に象徴される「清さ」にあやかって、二度と罪を犯さないという意味で豆腐を食べる。

由来については、
日本の植民地時代に投獄者が増え、また獄中での待遇も悪かったため、出所後に豆腐を食べさせる習慣が始まった、という説もあります。

豆腐あれこれ

韓国の豆腐といえば、「スンドゥブチゲ」で有名な순두부(スンドゥブ)を思い浮かべますが、スンドゥブは押し固めていないので、水気が多く崩れやすいです。

『華麗なるリベンジ』や『主君の太陽』で手に持ってかぶりついているのは、スンドゥブとは別の단단한 두부(固い豆腐)ですね。

それから、日本では「刑務所」といいますが、韓国語では「교도소:キョドソ(矯導所)」といいます。

『華麗なるリベンジ』のファン・ジョンミンは冤罪で刑務所に入っていました。
『弁護人』でもイム・シワンはでっち上げ事件で刑務所に入れられました。
さらに『ヒーラー』の「師匠」は法律違反とはいえ民主化運動で刑務所に入っていました。

軍事独裁政権が長かったので、権力との衝突によって刑務所に行く人が多かったため、「刑務所帰り」の人々がより身近だったのかもしれません。
「出所後は豆腐」という習慣も広く知られているのでしょうね。

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皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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