コン・ユとチョン・ドヨンの映画『男と女』(ネタバレ)感想

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引っ越しして1週間たち、多少落ち着いてきたので映画を見てきました。『鬼(トッケビ)』でその魅力に気づいたコン・ユ主演作。

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『男と女』キャスト

監督と脚本:イ・ユンギ
サンミン: チョン・ドヨン
ギホン:  コン・ユ
サンミンの夫:パク・ビョンウン
ギホンの妻: イ・ミソ
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あらすじ

サンミンとギホンの出会いはフィンランド。
自閉症やうつ病などの病気をもつ子供たちの専門の学校に
それぞれの子供を通わせていました。
ギホンはサンミンに興味をもつけど、キスして抱きしめたのはサンミンでした。

フィンランドの自然が美しい
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ソウルに戻ってからもギホンはサンミンに付きまとう。
どうしようもなくそれを受け入れてしまうサンミン。
二人とも、子供や配偶者にかなり疲れているのでしょう、
お互いの存在が息抜きのオアシスのような感じ。

濃厚なベッドシーンも
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結末について

映画を見た後、姉と会う約束をしていたので、姉に聞いてみました。

配偶者と子供がいる男女が不倫した場合(ダブル不倫)、
どちらが家庭にとどまり、どちらが離婚すると思う?
そりゃすぱっと離婚するのは女でしょ~。男は意気地がないからむりむり~

はたして、映画の結末はその通りでした。

ドラマ『最高の結婚』で、離婚した主人公は、元夫側から子供を取り戻すために大変な苦労をしていたように、韓国では男性側が子供を引き取るケースが多いです。
サンミンも、息子を夫に連れていかれてしまいました。

韓国の母親と息子の愛情の深さは、並々ならぬものがあります。
女性が子供を手放すというのは、生爪をはがす痛みでしょう。
夫とともに息子も手放したサンミンは、満身創痍です。

働き盛りで、家庭にそれなりのストレスがあって、
突然ふってわいた恋に正直にむかっていった。
映画で描きたかったのは「純愛」で、
その切なさは、十分につたわってきました。

でも、最後に残る感想は、
危険な恋で割を食うのは女だよな、でした。

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フランス映画の『男と女』

ネットで「映画 男と女」で検索すると、
1966年のフランス映画がヒットします。
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こちらは、それぞれ配偶者と死別し子供を抱える男女が出会って、
女性は夫を忘れられないから無理かな~と思ったけれど、
結局ハッピーエンド
という内容のようです。(見ていません)

配偶者と死別しているので不倫じゃないけれど、
壮年期の男女の純愛
ということで、あえて同じタイトルにしたのかもしれません。

ちょうど50年後に作られた『男と女』韓国版は、
ダブル不倫となり、リアルで苦い物語になったわけですね。

印象に残るラストシーン

夜遅く、ギホンに会いに行こうとするサンミンに、
夫が「まさか、男に会いに行くのか?」ときき、
サンミンは「そうよ、彼が必要なの」と白状して出ていきます。
ギホンもサンミンが待つホテルに行きますが、ドアの手前で足を止めます。
結局、ドアを開けなかった。

これで二人の恋愛は終わります。
サンミンは、夫と息子を失い、
ギホンは、そのまま家庭生活を維持。

その後、何年かたって、舞台はニューヨークに移ります。
ある日サンミンは、レストランで妻と娘と食事をするギホンを目撃。
ギホンだと確認すると、そのままタクシーに乗って去っていきます。

ギホンもサンミンに気が付きました。しかし、娘の顔を見ると追っていけない。

タクシーで去っていくサンミン。
元夫から電話がかかり、息子の声を聞いて泣き崩れ…
タクシー運転手が車を止めて、車から降り、サンミンを一人にしてくれます。
泣き止んだサンミンが車の外に出て、
運転手がすすめる煙草を吸って、終わり。
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この女性の運転手が、彼女も幾多の苦労を越えてきたんだろうな、
と思わせるんですね。

エンドロールを見ていたら、このタクシー運転手の名前が
別枠で出てきたので、有名な人なのかなと調べてみました。

カティ・オウティネンというフィンランドの女優さんで、
2002年『過去のない男』でカンヌ国際映画祭女優賞をとっています。
さすが!という存在感でした。

コン・ユ見たさで見た映画でしたが、
韓国とフィンランドの大女優が無言で漂わせる
女の人生の悲哀に、涙することになりました。

主演のコンユとチョン・ドヨンが出演した「ゲリラデート」


こちらのインタビューでは、
コンユがチョン・ドヨンに振られています(笑)

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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