キム・ナムギルの映画『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』悲しみはなかなか消えない・・・

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イ・ビョンホンの『シングルライダー(邦題:エターナル)』を見た数日後に、『ワン・デイ』を見るというのは、選択ミスでした。涙が枯れ果てます。

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『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』

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写真:公式HPより

キャスト

監督:イ・ユンギ
(この方、コン・ユの映画「男と女」の監督さん!)
キム・ナムギル:イ・ガンス
(保険会社の調査員)
チョン・ウヒ: タン・ミソ
(交通事故で意識不明の女性)
イム・ファヨン:ソンファ
(ガンスの妻)

あらすじ(ぎりぎりネタバレ)

視覚障害のある若い女性(ミソ)が交通事故にあい、意識不明になります。
保険会社は、自殺で処理したい。なぜなら、
加害者が会社とつながりのある人で、保険の支払いを早く終わらせたかったから。

この事件を担当するガンスは、ミソの幽霊が見えてしまい、
ミソに好きな人がいたこと、
自分を捨てた母親に会いに行っていたこと、
を知るようになりました。

くたびれたサラリーマンのキム・ナムギル。
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ドラマ『サメ』のイメージとは違うようで、でも、悲しみを背負っている、というのは同じです。

ガンスは、母親を探し出します。
最初、母親はミソとの再会を拒んでいましたが、結局病院に来ます。

ガンスには、妻とのつらい経験がありました。
妻と幸せな時間を過ごしていたが、妻が病気になり、
夫の荷物になっていると苦しむ妻は、夫にイライラをぶつけ、
妻は夫を自由にしてあげたくて、自ら死を選びます。

ガンスは、妻の気持ちも、自分の気持ちも受け入れらなくて、
妻の葬儀にも出席できず、
妻が使っていた部屋に入ることもできないでいました。

ミソは、
母親が自分に会いに来てくれてうれしいけれど、
自分を看病する母親の負担になりたくない
回復の希望がないなら、延命装置を止めてほしい
とガンスにお願いします。

幽霊役のチョン・ウヒ。
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見ていないけれど、映画『コクソン』に出ていた女性ですね。

ガンスは、ミソとの出会いを通じて、
妻の死を受け入れ、
愛する人を残して去っていく側の心情に触れることができました。

さて、ガンスは、
延命装置を止めてくれ、
というミソのお願いを・・・どうするのでしょうか。

喪失と鎮魂の物語

『シングルライダー(エターナル)』のイ・ビョンホンは、
生きがいだった仕事と、拠りどころだった家族を失い、
映画は、すべてを失った男性が自分の魂を鎮魂するお話でした。

『ワン・ディ』のキム・ナムギルは、
最愛の妻を失い、妻を愛していた自分の心も失い、
映画は、妻の自分への愛、自分の妻への愛を鎮魂するお話でした。

喪失と鎮魂…、その先には再生があるのでしょう。
でも、映画は再生までは描いていない。
もう、号泣がとまりません。

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最後の選択

そして、ガンスはミソのお願い、
延命装置を、どうするのでしょう。

かなり前ですが、安楽死がテーマの映画を見ました。

自分が旅立つ立場だったら、
家族に苦労をさせたくないから、さっさと去りたい。

でも、残される立場なら、
自分は出来る限りのことをした、と思えないと、
長く長く後悔が残ります。

ミソは、
自分が回復もせず意識不明が続けば、
お母さんが苦労する
と言っています。

お母さんは、娘を捨てた負い目があり、さらに、
会いに来てくれた娘を拒絶し、その結果の交通事故だという負い目もあります。
思い切り、看病したいんじゃないのかと思うのですが。

さて、ガンスはどうしたでしょう。

妻の死を受け入れ、妻と自分の愛を取り戻し、
妻との思い出を忘れずに大事にして生きていこう、
ということが確認できた、ガンスの選択・・・。

このあとのネタバレは、「カーソル選択」で。
ガンスは、延命装置のボタンを止めました。
妻の気持ちを理解した、ということの延長かもしれません。

でも、ミソとお母さんの思い出の時間をとってあげてもいいんじゃないかとか、
ミソにとって、看病される時間は楽しいものじゃないということか、とか
最後のガンスの選択については、私はすんなり納得できるものではなりませんでした。

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