映画『スウィングキッズ』ド・ギョンスの魅力満載

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大学の韓国語の授業を選ぶ学生のほとんどが「学習の動機はK-POP」といい、私も必要に迫られて聞くことがあります。BTSやトゥワイスとともに、根強い人気なのがEXO、エクソ、엑소。エクソのメンバー、ド・ギョンスが主演の映画『スウィングキッズ』です。

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『スウィングキッズ』キャストとあらすじ

2018年12月公開
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監督:カン・ヒョンチョル
☆映画『サニー』の人ですね。
『サニー』もそうでしたが、ちょっと昔の音楽を生かした作品作りが得意だそうです。

ロ・ギス:ド・ギョンス
(北朝鮮人民軍の捕虜)
ヤン・パンレ:パク・ヘス
(南朝鮮の民間人女性。通訳としてダンスチームに関わる)
カン・ビョンサム:オ・ジョンセ
(南朝鮮の民間人だが、生き別れになった妻を探すためにダンスチームに合流)
シャオパン:キム・ミンホ
(中国軍の捕虜。外見を裏切るダンサー)
ジャクソン:ジャリッド・グライムス
(米軍のダンス団コーチ)

ジャクソンを演じたグライムスは、ブロードウェイで活躍中の世界トップ3のタップダンサーだそうです。
知る人ぞ知る・・・なんでしょうね。

あらすじ
朝鮮戦争まっただなか。
最初、北朝鮮人民軍が一気にせめてきたが、アメリカ軍が巻き返し南朝鮮が優勢に。
しかし人民軍に中国軍が加勢して、戦争が劇化。
南朝鮮の巨済島に、人民軍や中国軍の捕虜を収容する施設が作られた。
この捕虜収容所の所長の発案で、文化政策として捕虜たちでアメリカのダンス団を作ることになり、
前職タップダンサーだったジャクソンがコーチに命じられる。

予告編

悲しい歴史を明るく

実際に、巨済島に捕虜収容所が作られ、北朝鮮人民軍の捕虜が15万人いたそうです。
そして、人民軍の捕虜たちの中でも、共産主義と反共に分かれて衝突がおき、
多くの死者まで出したそうです。

舞台となった捕虜収容所、観光施設になっています。
釜山ナビに、詳しい案内があります。
巨済島虜収容所遺跡公園

そういう歴史的事件を背景にした映画ですが、
歌とダンスで、明るく軽快に、お話が進んでいきます。

ヤン・パンレが突然歌いだしたり、
ロ・ギスが突然おどり出したり、
暗く悲しい史実があっても、
「作り物の映画」として、フィクションとして、
楽しめます。

ド・ギョンス君の魅力炸裂

そして、さすがド・ギョンス。
ド・ギョンスにしか演じられない
ド・ギョンスあっての作品
とまで、絶賛されていますね。

ドラマ「100日の朗君様」の主演でしたが、これ、見ていないので、
私のド・ギョンス君のイメージは、これまで見た映画から、

映画『明日へ』

映画『あの日、兄貴が灯した光』

映画『7号室』

内向的で、悩みを抱えていて、人と打ち解けず、
いつもうつむいている暗い子
というイメージでした・・・。

今回の『スウィングキッズ』では、
ダンスで開花する可能性と希望で満面の笑顔
という、これまでとまったく異なるキャラクターでした。

タップダンスも、
ずっと足を動かしていたからEXOメンバーにもうるさいと叱られた
と語っていたほど、練習した成果が、すばらしい。

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興行的には苦戦

客の入りがいいから良い作品、
客の入りが悪いから悪い作品、
なんて、まったく言えないのは実感としてもわかっていますが、
それでも、俳優たちの演技もすばらしく、話題性もあるのに、
『スウィングキッズ』、なぜ客がはいらない?

朝鮮戦争中の捕虜収容所という舞台ですから、
明るく軽快にスタートした映画も、後半は悲しい史実の影が濃くなります。

共産主義と自由主義の理念が衝突する悲劇が、
ロ・ギスとその兄との兄弟愛を引き裂き、
タップダンスへの夢と希望を引き裂く。

前半と後半の、トーンがあまりに違いすぎる
ために、
軽快な映画を好む客と、シリアスな映画を好む客と、
両方を取り込むどころか、両方を取り逃がしてしまった
のかもしれません。

さらに、
ロ・ギスとタップダンスの物語が中心ではありますが、
お兄さんとの兄弟愛に悩む物語
ヤン・パンレに惚れる物語
アメリカ軍のジャクソンに対する人種差別
などなど、
いささか盛り込みすぎな気がしました。
つまり、どれも中途半端!になってしまった。

まあ、いずれも期待値が高かったからこそ、なんですが。

それよりなにより、
巨済島虜収容所の存在を、この映画で初めて知りました。
まだまだ勉強不足ですし、
戦争の悲惨で残酷な現実というのは、自分から知ろうとしないと
なかなか知ることができないということも、つくづく実感しました。

よろしかったらお願いします!

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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コメント

    • pon
    • 2020年 3月 18日

    ド・ギョンス繋がりで、映画とは関係ないですが長年の疑問について質問です。

    「100日の郎君様」を見ていて、あーやっぱりそうだったのか! と膝を叩いた単語があります。
    「ぱーぷー」「パルプニ」と聞こえる単語が「まぬけ」「まぬけさん」と訳されています。
    辞書を引くとまぬけは、「パボ」とあります。

    わたしの生まれは九州ですが、幼い時から母が「パープリン」という言葉をよく使っていました。
    あほやなあ とか ばーか とか軽い意味のからかい時です。
    九州地方や山口などの人も「パープリン」を使っている・いた と、ネット上にあります。

    ウィキペデイアによると、1970年代に漫画家の小林よしのりが漫画上に初めて使った造語とか記載されていますが、1970年以前から小林よしのりなどは知らない母が日常的に使ってたので、明らかに造語は間違いでしょう・・・

    で、100日の郎君様でパープー パルプニ と言っているので、そうか パープリンの出自は韓国語か!と 得心したのですが、実際はいかがなものでしょうか? パーボが パープーと聞こえるのか?
    あれこれ探し回っております。
    九州地方は朝鮮半島や大陸との往来が古来より頻繁で、外来語由来の言葉が多いように思います。

      • sokjon2016
      • 2020年 3月 19日

      ponさま
      「100日の郎君様」は、見ていないのですが、
      「パルプニ」は팔푼이で、もとは팔분(八分)だそうです。
      이は名前などの後につけるヤツです。
      「分」は「割合」の意味で、
      「10割中8割にしか満たない奴」ということで「まぬけ」なのでしょう。
      팔푼よりひどい칠푼이(七分)、반푼이(半分)もあります。

      パルプニとパープリンの関係はわかりませんが、
      私は東京育ちですが「パープリン」、周りで使われていました。
      「くるくるぱー」から来た言葉だと思っていましたが…。
      小林よしのりがからんでいたのですね。多分、彼が作ったのではなく、
      彼が広めた、というのが正しいところなんでしょうね。
      いずれにしろ、パボ、バカ、パープリン、くるくるぱーなど、
      pa/baの音が共通しているのは興味深いですね。

      • pon
      • 2020年 3月 19日

      お返事 解説 ありがとうございます!!

      長年の疑問が解けて すっきりしました。
      私に「パープリン」と言っていた母にも、教えてあげます。

      小林よしのりの漫画は知らないのですが、若者文化で各地に広まったのですね。

      パルプニの元は八分  とは。
      八と割合が合体!語。 いくら辞書を探してもわからなかったはずですね。
      「二」は人のことだな とは分かったのですが・・・

      「ぬけさく」 とか 「中途半端なやつ」とか言いますが、
      そういった類のからかい語でしょうか。
      「100日の郎君様」では、「パーポー」や「パルプニ」が
      劇中重要な言葉だったので 余計に印象に残りました。  

      パーポは慣用句で、現在も使うのでしょうか?
      クルクルパーも、パボ由来でしょうね。韓国語にはないですよね?

      なんでこんな言葉になったのか??と疑問に思うことが多々ありますが、
      漢文由来は授業で習ったりして何となく想像つくものの、
      こうして韓国ドラマや映画で発見するのは新鮮な喜びです。

      今探しているのは「チラシ」です。チュウォンの「猟奇的な彼女」で、落とし文をチラシと。

      朝鮮半島は古来から近しい国だなと再確認しますね~

        • sokjon2016
        • 2020年 3月 19日

        ponさま
        「100日の郎君」見ていないので、わからないのですが、
        「パーポー」というのは「バカ」を意味する바보パボとは別のものなんでしょうか。
        「猟奇的な彼女」も見ていなくて・・・。
        チュウォンのは時代劇だったようですね。
        「찌라시=チラシ」は、日本語から来ているのでしょうけれど、
        意味が変化していて、
        よく「それはチラシだろ」のように、
        信頼できない情報、デマ
        という意味で使われていますね。
        「ピノキオ」で「噂」と字幕に訳されていたのが記憶にあります。

        ドラマや映画で、「おや?」と思う言葉の使い方があっても、
        メモをする暇がなくてすぐ忘れてしまいます。
        いろいろ思い出させていただいて、ありがとうございます!

    • pon
    • 2020年 2月 25日

    日本で上映されるのものかと待ってましたが、ここにきて松竹系で全国展開ですね。やはりEXOファン狙いもある?早速見てきました。そこそこの入りで、年齢は30台以降ですかね。

    ド・ギョンスが躍る場面を何回も予告編でみたので、とても期待していました。
    EXOのステージは放映でしか見たことがなく、大人数の中の一人、ド・ギョンスは背も一番低く顔だちも派手さがなくて暗めで、あまり目立たないですが、踊りは抜群とか。
    多分長い年月訓練に明け暮れてきてEXOというトップスターの地位を築いてきたのでしょう。さすがのダンスシーンに見入りました。シングシングシングにのって踊る舞台は圧巻で、こちらもウキウキでした。

    「7号室」「神と共に」そして「100日の郎君様」のにこりともしない世子&生活力ゼロの夫役で、演技のうまさにはまりました。「スイング・キッズ」でのやんちゃ坊主役もはまっていましたね。「神と共に」の続編のために兵役に前倒しで行ったと聞きます。今後がますます楽しみです。

    韓国に旅行に行くと、南北分断や北朝鮮との軋轢、そして朝鮮戦争の陰をなにげない光景の中でひしひしと感じます。日本は朝鮮戦争特需で大儲けして、戦後復興に弾みがつき、戦争のことは忘れようとしています。
    戦争 しかも同じ民族同士の戦に大国の思惑が絡み、いまだに世界の至る所で、この映画が描いたような出来事が起こっているのでしょう。
    歴史の教科書に載っていない捕虜収容所の姿を、ダンスチームに絡めて世に伝えた素晴らしい映画です。

    話は飛びますが、先日「無垢なる証人」を見ました。チョン・ウソンはやっぱりこういう役がぴったりです。キム・ヒャンギも役になり切っていました。なにを持って人を信じるのか、内容もじんわりと考えさせるものです。
    こういう上質な映画をもっと全国展開してほしいものです。

      • sokjon2016
      • 2020年 2月 25日

      ponさま
      ご覧になったのですね。
      先日、「母なる証明」を身に行った時、若い女性たちが、
      しきりに写真をとっていたのが、スウィング・キッズのポスターでした。
      私は「俳優ド・ギョンス」として最初に認知し、
      後に彼がK-POPアイドルと知って、実は驚きました。
      アイドルっぽさがなかったので、
      エクソで踊って歌っている映像をみて、安心しました(笑)。

      韓国映画を見ていると、戦争や政治に翻弄されてきた歴史を感じます。
      そして、その歴史の負の面もちゃんと描いているものは、
      歴史を直視して、過ちを繰り返さない、という意思が伝わってきます。
      重たいテーマを、笑いを交えて娯楽作品として完成させてしまうのも、すごいですよね。

      「無垢なる証人」もよい作品でしたね。
      キム・ヒャンギ、まだ若いすごいですよね~。これから先が楽しみです。

    • カワトシ
    • 2019年 2月 02日

    彼がEXOのメンバーでしたか。なるほど。
    私は韓国で大ヒットした「신과 함께」シリ=ズで初めて見たのですが、アイドルグループのメンバーだとは知りませんでした。ーー;
    韓国の芸能界については全然興味がないので・・(笑)

    ところで、こっそりプロフールの方を拝見させていただきましたが、1987年に韓国の高麗大学校で留学されていますね。87年ごろだと、もしかしたら私と偶然出会ったかも知れませんね。私あの大学「86학번」ですので。
    なつかしい感じがしてコメントさせていただきました。

      • sokjon2016
      • 2019年 2月 02日

      カワトシさま
      ええーー!87年にあのキャンパスにいらっしゃったのですか!!??
      大学で日本語を専攻されたのですか?
      プロフィール、公開していますので、こっそりされなくても(笑)。
      大学裏手の종암동に下宿していました。同じ下宿に釜山の学生もいました。
      大学も、もう、何十年も行っていないので、すっかり変わっているでしょうね。
      一度行ってみたいです。
      コメント、ありがとうございます!!

        • カワトシ
        • 2019年 2月 03日

        네, 같은 캠퍼스에 있은 게 맞습니다.
        저도 86년에는 종암동 쪽 하숙집에서 생활했는데
        87년부터는 안암로타리 아래쪽인 제기동에서 하숙했어요. ^^

        일본어 전공은 아니고 신문방송학을 전공’만’ 했습니다. ㅋㅋㅋ

        아무튼 반갑네요. 오다가다 마주쳤을 수도 있다고 생각하니… ㅎㅎ

        얼마 전에 학교를 찾았다는 동기의 말에 의하면 엄청나게 많이 변해 있다네요.
        학교 교문에서 바라다보이는 풍경도 완전히 다르고요.
        정문 들어가자마자 있는 운동장도 없앴고요.

        아래 주소를 참고하세요.

        https://blog.naver.com/roaltlf/98499743

        저도 검색해 본 건데 없었던 건물도 있고 그러네요.

          • sokjon2016
          • 2019年 2月 03日

          カワトシさま
          リンクありがとうございます。
          確かに、正門前の運動場がないなんて、
          私の記憶にある高麗大学とは別物ですね・・・。
          それでも、訪韓する折には「センチメンタルジャーニー」してみたいです。
          日本語学科の学生さんとスタディーしていました。
          激動の時代でしたし・・・いろいろ、思い出しますねぇぇ。
          懐かしい思い出、ありがとうございます。

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