最近の日韓関係の険悪モードを作っているテレビの製作現場をのぞいてきました。

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先日「これから来てください」という通訳依頼の電話がありました。私は通訳の仕事はほとんどやらないので、私に依頼があるというのは、相当人手が足りていないときです。前回は、北朝鮮に大きな動きが合った時でした。今回は・・・何か大きなニュースがあったっけ?と思ったら、日韓交流おまつりin Seolについてでした。

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最近の日韓関係と韓国好きな人々

日韓関係が悪くなってから、新聞を開くのも憂鬱になり、
ヤフー!のトップページに並ぶニュースもひどいものになりました。

政府レベルの憎悪の応酬に対して、
民間レベルでは友好関係が続いている!
文学や芸術は政治と関係ない!
という具合に、
政治と民間を切り離して、日韓を語る人も多くいます。

日韓の政治対立も、まあ、嫌韓を好む民間の人たちの支持があってこそ
なので、一番いやなのは、
民間=一般の人々の分断です。

私のまわりの韓国をめぐる印象

分断。
具体的にいうと、
日韓関係がこんなに悪いというのに、
韓国語の学習書籍のお仕事が、
今現在わたしのところで3つも!並行して進んでいます。
前代未聞の繁盛ぶりです。

日韓関係がどうであれ、韓国語を学ぼうという人たちが、
むしろ増えているんじゃないか?とすら感じる状況です。

一方で、
背景が分からない人と会話する時、たとえば、
美容院の美容師さん、タクシーの運転手さん、同じマンションの住人、など
以前は、「韓国語をなりわいとしています」と言っていたところを、
無意識のうちに
「語学講師です」とあいまいに表現するようになってしまいました。

少し様子をみてからでないと、怖くてカミングアウトできない、
と、警戒心がうまれてしまったようです。

その警戒心は、不用意に「韓国語講師です」と言ったら、
「あの国って、なんであーなんですか?」
と不快感をぶつけられたことが続いたことが原因です。
相手は、普通のサラリーマンだったり、システムエンジニアだったり、
韓国とはなんら関係ない人たちが、なぜこんな憎悪を抱くのだろうか、不思議でした。

分断をあおるしくみ

韓国と無関係な人たちに対する「印象操作」を経験してきました。
今月、日比谷公園で行われる日韓交流おまつり
4
公式HPより

これに先だち、ソウルでも同様のお祭りが開催されました。
4 (2)

한일 축제 한마당
韓日    祝祭    大広場

写真にもあるように、今年で11回目のお祭りですが、
過去に、この行事のために報道局から呼ばれたことはありません。

「日韓関係が悪い中でも、草の根交流は頑張っている」
という趣旨でニュースが多くなっているのか???
とは、とうてい思えません。

とりあえず、出かけていきました。

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主な仕事は、ソウルで撮影してきたお祭りの、
主催者あいさつと
お客さんへのインタビューの
韓国語部分を日本語にしてくれ、というもの。

あわせて、
例年と違うところがあったら教えてください
という依頼も。

さすがにソウルのお祭りには参加したことがないので、
比べることはできません、と伝えたら、

担当者がどこからか、一枚の写真を持ってきました。

担当者
これが今年の会場写真で、これが去年のです。見るからに参加者が少ないですよね
同じ場所と時間のものじゃなかったら、比較できないんじゃないですか?今年の写真はオープンしてすぐのものですよね。去年の写真はランチタイムの食べ物コーナーかもしれませんよ。

うーーん。
ソウルで行われた日韓交流行事に人が集まらない
ということを強調して報道したいのか。

なぜ?
韓国の人たちが日本を嫌っているという印象を与えるため??
などなど考えていたら、

担当者
ネットニュースで、去年と比較している記述を探してください
ここに行事参加者インタビューで
「思ったより人が少なくない」
「空いていると思ったら意外と参加者が多い」
という記述がありますが
担当者
あ、それ、いりません

うわ!
ちなみに、私が呼ばれたこの職場は、
バラエティじゃなくて、とりあえず「報道」という部署です。
こんなあからさまな態度を見せられて、固まってしまいました。

ニュースは、事実をそのまま伝えるわけではない。
「伝えない」ということで、何かを伝えようとする
ということがあるわけですね。

あからさまなヘイトスピーチを流すようなバラエティ番組を避けることはできますが、
普通の報道番組やニュースで、こういう「切り取り方」をしている
というのが、とても怖く感じました。

韓国と直接関係のない人たちがこういうニュースを見たら、
ああ、やっぱり韓国人は日本人を嫌っているのか、
無理して仲良くする必要もないよな、
韓国を悪くいう人たちにも一理かるのかもしれない。
というふうに、誘導されてしまう、かも、しれません。

とても悲しいお仕事でした。

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