ネットフリックス『暴君のシェフ』知っておくとお得な暴君の歴史

韓国と同じタイミングでネットフリックスで公開された『暴君のシェフ』。始まる前からいろいろ話題でしたが、第2話まで見たところ、面白いです!
『暴君のシェフ』
韓国語原題:폭군의 셰프(暴君のシェフ)
2025年8月23日から9月28日 tvN
キャスト
ヨン・ジヨン:イム・ユナ
イ・ホン:イ・チェミン
あらすじ
ジヨンはフランスの料理対決で優勝して3スターのヘッドシェフの座を射止めたが、
持っていた古書の力で朝鮮時代、しかも暴君として有名なヨンヒ君の時代にタイムスリップしてしまう。
もとの時代にもどりたいジヨンだが、すぐれた味覚をもつヨンヒ君の宮廷料理人にされてしまい、
さらにヨンヒ君と宮廷の争いに巻き込まれてしまう。
予告編はこちら。
『暴君のシェフ』には原作があります。
연산군의 셰프로 살아남기
燕山(ヨンサン)君のシェフ生存記
という人気ウェブ小説です。
タイムスリップといえば韓国ドラマの定番ともいえますね。
記憶に新しいのは、「財閥家の末息子」。
現在から過去にタイムスリップする場合、
これから何がおきるのか
主人公はすでに知っているという利点があります。
『暴君のシェフ』も、ヨンヒ君がどういう人物で、
これから歴史に残る残虐な事件が起きることも知っています。
タイトルに「シェフ」がはいっているように
『暴君のシェフ』は料理ドラマでもあります。
「隠し味にはロマンス」のように、
料理を作るプロセス、食べた時の反応など、
工夫をこらした演出が楽しいです。
実在の暴君
原作のウェブ小説のタイトルが
燕山(연산:ヨンサン)君のシェフ
ですが、ドラマでは、연희군(ヨンヒ君)になっています。
歴史上の人物は燕山君です。
韓国史において代表的な暴君。
つまり韓国人なら知らない人がいないほど有名な暴君。
どんなひどいことをしたのかというと、
1504年に갑자사화(甲子士禍)という出来事が記録されています。
燕山君が、実の母親の王妃の位を奪い殺した人々を粛清したとあるのですが、
その規模と残虐さから、
昔から乱暴な王は多くいたが、燕山君ほどひどい王はこれまでいなかった
と記録されているそうです。
母親が殺されたのが1482年(享年28歳)
甲子士禍が1504年ですから、燕山君は22年後(王になって10年目)に
ことの真相を知り、暴走したようです。
その後、暴政に反対する勢力によって燕山君は流刑となり、
29歳で亡くなっています。
ただ、甲子士禍までの10年間は極めて正常な王だったようです。
それだけドラマティックな人生だったわけで、
昔からドラマや小説の素材になっています。
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『暴君のシェフ』ではどう描かれるのか
ドラマでは悪名高い燕山君が主人公です。
というか、主人公が惚れる相手が悪名高い暴君です。
極悪非道な人物との恋愛???
と不安になります。
燕山君のことばとして記録されているもののひとつに
내가 두려워하는 것은 사서뿐이다
私が恐れるのは史書だけだ
というのがあります。
史書、つまり歴史として記録されるもの
ですから、
記録されたものだけが人々の記憶に残り「歴史」になる
ということ、逆にいえば、
「記録されていない事実」があるかもしれない
ということです。
ドラマ『暴君のシェフ』では、もしかしたら、
甲子士禍やその後の暴政には理由がやむを得ない理由があった、とか
燕山君は誰かに騙された、誰かの罪をかぶった、
そして、燕山君が流刑にされたあと、
その後の王が、それまでの失政の責任を燕山君のせいにするために
暴君として記録させた・・・
などなど「記録されていない事実」の可能性が描かれるのかもしれません。
ただ、500年以上「史実」として語られてきた暴君ですから、
フィクションであれ「実はいい人だった」なんて言ったら
歴史の歪曲だ!
と批判されるかもしれません。だから
燕山(ヨンサン)君を、ヨンヒ君に名前を変えているのかも。
これからの展開がいろいろ楽しみです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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