イ・ドンフィ主演『幼い依頼人』実際に起きた児童虐待事件を扱った映画

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コロナ禍で映画館まで休業、この状態をいつまで我慢すればいいのか、先行きが見えない分、ストレスも溜まります。それに、この時期に公開されている映画は、多くの人に見てもらえなくなってしまい、残念でたまりません。

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『幼い依頼人』

2019年5月公開(韓国)
9 (2)
監督:チャン・ギュソン

キャスト
ユン・ジョンヨプ(弁護士):イ・ドンフィ
10
*これまで、ちょっととぼけた脇役が多かったのですが、主演!です。
いやいや子どもの相手をするあたりはとぼけた味が生きていましたし、
もともと芸達者な人なので、後半の熱血っぷりも嫌味なく泣かせてくれました。

カン・ジスク(虐待する母):ユ・ソン
11
*他の作品でこの人を見た記憶はないのですが、怖かったです。

キム・ダビン(被害者10歳):チェ・ミョンビン
12
*「百日の郎君様」や「梨泰院クラス」などで子役として出ていています。
こういう役を演じることでトラウマになったりしないのか、心配です。

あらすじ
ダビンとミンジュンの家に父親の再婚相手が現れ、
しつけと称して日常的に暴力をふるう。
児童保護センターにいたジョンヨプは、二人と親しくなるが、
希望していた法律事務所に仕事が決まる。
虐待の果てにミンジュンが死亡、なんとダビンが逮捕される。
母親に「自分がやったと言え」と言われたからだが・・・。

予告編

実際に起きた事件とは

칠곡 계모 아동학대 사망사건
漆谷 継母 児童虐待 死亡事件

2013年8月、慶尚北道の漆谷郡で、継母が娘を殺害した事件。
9歳の女児が母親の暴行で死亡し、12歳の女児の姉が「自分が殴った」と自白したが、
継母による虐待死でした。
ドキュメンタリー番組「그것이 알고 싶다(それが知りたい)」で事件概要が放送されて、
世間の注目を浴びました。

この事件以外にも継母による子供の虐待死が多発し、
翌年2014年に
児童虐待に対する処罰強化と、
周辺住民の申告義務を強化した
児童虐待犯罪の処罰等に関する特例法
が作られました。

事件当時12歳の女児は、現在19歳です。
当事者は、この事件が映画になることを、どう思っているのか
気になります。

実際、この時期に映画化する必要があるのか、
生存している被害者に、心の傷を与えることになるのではないか、
という批判もあったそうです。

当事者の「女児」は、
虐待されている子供たちに、告発する勇気をもってもらうため
映画化を承諾したそうです。
(韓国の나무위키ウィキナムから)

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実際の事件と映画の違い

まず、被害を受けた子供たちの年齢と性別が、
実際の事件では、姉12歳と妹8歳
映画では、姉10歳と弟7歳
でした。

映画では、イ・ドンフィ演じる弁護士を中心に話が進んでいきますが、
実際の事件で、そういう役割を果たした弁護士はいなかったようです。

どんなに殴られても、見捨てられる恐怖から、
継母に気に入られたいと思ってしまう子供の心理・・・
「妹を死ぬまで殴った姉」
という汚名を晴らすことができたのは、弁護士ではなく、
実際の事件では、
「絶対12歳の少女の力ではこんな傷はできない」
と、誰もが疑ったので、
警察関係者が、熱心に説得して12歳の姉から証言を得たそうです。

とても良い映画ですが、気になった点

継母が被告人席に立った法廷場面で、
弁護士イ・ドンフィが、

당신이 진짜 멈마 맞습니까?
あなたは本当に母親ですか?

모정이라는 게 있기는 합니까?
それでも母性があるんですか?

と継母を責めるのですが、
母親なのに、子どもに暴力をふるった
ということが罪なのか?

子どもに暴力をふるったことが犯罪であり、
それが母親だったから、なお衝撃的だった事件です。

ここは、子どもへの暴力を問題にすべきで、
母親を強調するところではないのでは?
母親の道をはずれたのではなく、
人の道をはずれているのでしょう。

些細なことかもしれませんが、
「母親なのだから」というステレオタイプの強要は、
してほしくないな、と思いました。

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