『六龍が飛ぶ』タイトルでみる韓国語の発音、「龍」は용か?룡か?

『六龍が飛ぶ』キャンペーンのようになっていますが(笑)、
日本上陸のお知らせと、
タイトルの由来について、
に引き続き、今度はタイトルの発音のお話です。
第1話のあらすじはこちら。
第2話のあらすじはこちらとこちら。
ドラゴンは용
タイトルの「六龍」は육룡と書きます。
でも、「龍」単独だと、용(ヨン)と書きます。
辰年は용띠(ヨンッティ)といいますし、
photo:사주닷컴
「竜」が出てくる有名なことわざもあります。
개천에서 용이 난다
どぶから竜が出る(トンビが鷹を生む)
単独だと용なのに、「六龍」のときは、なぜ룡になるのでしょう。
子音は同じですが(ㅇかㄹ)、母音がちょっと違う例として、
「量」(양か량)を例にしてみます。
発音の決まりは、「ハングル正書法(한글 맞춤법)」を見るべきですが、
これは説明が長いので、
中央日報語文研究所の解説をご紹介します。
正しい韓国語「-량(量)’과 ‘양(量)」
多くの人が「数えたり測ったりできる分量、または数量」を表す漢字「量」の表記について、正しく理解していないようだ。
「量」を単独で書いたり、単語の最初に来る場合、
「頭音法則」が適用されて「양」と書くということは、大部分の人が知っている。
*頭音法則:ㄹやㄴが語頭にくるとき、特に漢字語では脱落する。
양이 많다(量が多い), 양산(量産), 양판점(量販店) など。
では、語のうしろに来る場合はどうだろうか?「-량」となるものが多い。
가사량(家事量), 감소량(減少量), 노동량(労働量), 작업량(作業量)など。
このように、「量」が漢字語の次につくときには、
一般的に全体で1語と認識されるので、
「頭音法則」は適用されず、もともとの漢字音のまま「-량」と書く。
しかし、固有語や外来語の場合は「-양」になる。
구름양(雲の量), 벡터양(vector量), 허파숨양(肺呼吸量)
*허파は肺の非漢字語、숨は、息の非漢字語です。
漢字語にすると、폐 호흡량となります。
固有語や外来語のうしろにくる場合は、「-量」が別箇の単語(全体で2語)として認識されるので、「頭音法則」が適用され「-양」と書く。
「六龍」は육룡、「六の竜」だと여섯용
「龍」の場合でみると、「六龍」は漢字語なので、全体で1語とみなされて육룡、
六を固有語の여섯にすると、2語とみなされて여섯용となります。
「黒龍」だと흑룡、「黒い龍」だと검은용、
四字熟語でも、「龍/竜」が語中に来る場合は、
画竜点睛(がりょうてんせい) 화룡점청
意味:最後に大事な一点を加えること
「龍/竜」が語頭に来る場合は、
竜驤虎視(りょうじょうこし) 용양호시
意味:竜が躍り上がり、虎が睨みを利かせる。非常に勢いがあり、世間を威圧する力を備えているさま
「六龍(육룡)」の読み方
鼻音化しますので、[융뇽]と読みます。ユンニョンです。
実際の発音を確認してみましょう。
前回の動画の、35秒の部分、または1分40秒の部分で確認してみてください。
ちなみに、「黒龍」の흑룡は[흥뇽]、フンニョン、
「画竜点睛」の화룡점청は、鼻音化しないので、そのまま、ファリョンジョンチョンです。
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